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2017-07-16

超プロから学ぶ!【映像制作スタンダードブック】レビュー

映像制作スタンダードブックの画像

 

自分みたいな独学上がりのクリエイターって、基本的に体当たりで学んできた事ばっかりだから、いわゆる「業界のスタンダードなやり方」って事を知らないんですよね。

 

制作のフローも我流だし、ほぼ全ての事が自分がやってきて、一番やりやすい方を選んでる感じで。

 

極論、俺はそれでもいいと思ってるけど、長く第一線で、業界の現場に携わってきた人の方が「知恵」も「知識」も深いのも事実。

 

この「映像制作スタンダードブック」って本を執筆している人は、田所貴司って映像クリエイターで、企業のPR動画やらMVの業界で、第一線で活躍してる映像制作の超プロな方だから間違いない。

 

この本は、基本的に中島美嘉さんのMV「明日世界が終わるなら」を題材として教えてくれてて。いわゆる、超メジャーなアーティストの制作の現場を知れるから、かなり貴重だし、読んだ感じだとおそらく、この本を執筆するためだけにロケもしたみたいだし、めちゃくちゃ力の入った書籍やと思うな。

 

田所貴司さんのポートフォリオはこちら

 

ぶっちゃけ制作の予算とかは、自分みたいなワンマンの映像クリエイターとは比べ物にならへん規模で、一見参考にならへんかもって思うかもって思ったけど、基礎的な事はどの現場でも変わらないし、規模が変われど「抑えるべきところは同じ」だと思って、購入して一度通読させてもらった。

 

そこで感じた事を、書いていきたいと思う。

 

 

絵コンテの書き方

 

個人的に、一番気になってたポイントは「絵コンテ」の書き方やった。

 

「絵コンテ」って、実は凄い大事なんよね。特に企業のPR動画やら、MVなんかはコレを準備していないと、撮影中に高そうや演出にブレが生じてしまって、芯のない映像に仕上がってしまう事もあったりもする。

 

自分も「絵コンテ」は、当たり前に書いたりするんだけど、なにぶん我流なもんで、その辺の基礎みたいな事をあんまり意識した事がなかったんすよね。笑

 

で。この本は、その「絵コンテの作り方」について、めちゃくちゃ詳しく教えてくれる。ざっくりと言うと「コンテを描く前に決めておく事」とか「コンテ作成に必要な要素」から、その「手順」までも。

 

しかも、個人的に一番嬉しかったのが、「考えがまとまらない時の対処方法」とか「シナリオ作りにおいて、大切にしていること」などの、田所さんの流儀を「ワンポイントアドバイス」として教えてくれる所。これはめちゃくちゃ勉強になるし、励みになるから、制作の意欲も湧いてくるんすよね。これはホンマに有難い。

 

演出について

 

映像制作において、一番の醍醐味なんなのかって言ったら、この「演出」だと個人的に思ってる。「演出ってなんなの?」って言われれば、表現したい事・伝えたい事を、この「演出」を通して表現する事だと俺は思ってて。それくらい大切な事なんですよね。

 

で。多分、どの映像クリエイターも、その「演出」の部分では、かなり頭を悩ませる部分だと思ってて。かく言う自分も、イキった言い方になるかもしれないけど、頭と感覚を研ぎ澄まして、ひねり出すように「どんな演出にするのか」を決めてる。。。つもり。。笑

 

で、それを「理論的に」教えてくれるのがこの本で。もちろん理論的な所だけじゃなく「感覚的な視点」からも、田所さんの視点からめちゃくちゃ詳しく教えてくれてるんですよね。

 

世界観を決める

・「ライティング」や「風」を使った演出

・「人物の表情」や「ポージング」による演出

などなど。

 

あらゆる視点からその「演出」について、解説してくれてるから、シナリオを決める時だけじゃなく、撮影の現場でもかなり参考になる事が多くて、めちゃくちゃ興味深かい内容やったな。

 

「理論と感覚を融合させる」

 

これはあらゆるクリエイターの世界においても通づる、究極的なテーマだと思う。演出の真髄ってのも、こう言う所にあると思ってて、それを凄くわかりやすく解説してくれてるんよね。

 

基礎的な所も抑えてくれてる

この本を読んでたら、注釈入りで業界用語が使われてたりだとか、すごい規模のセッティングの話がせれてたりして、そこそこ難易度高そうだと思うけど、基礎的な事にもしっかりと触れてくれてる。

 

カメラの「ホワイトバランス・ISO・被写体深度の話」だとか、「簡単なショットの説明」だとか、「アングルの説明」だとか、結構分かりやすく書いてくれてる。初心者でも多少は読める内容だと思うな。

 

ただ、個人的な意見としては、初心者よりも中級者以上へ向けた内容だと思う。実戦である程度の経験をして、そこから基礎的な理論の部分を落とし込む方が、自分の経験から振り返って学べるから価値は高いと思ってるし。

 

最後に

この本の著者の「田所貴司さん」は、「映像制作における大事にすべき事」とか「心構え」とか実戦的な事だけじゃなく、所々に叱咤激励してくれるような言葉も伝えようとしてくれて、多分だけど映像クリエイターへの愛が深い人やと思ったな。

 

それもあってか、最初は難しそうな内容だと思っても意外とスラスラと読めるし、スッと入ってくるから、個人的にはかなりオススメしたい一冊になった。気になる人は、ぜひ一度購入を検討してみて欲しい。

 

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