【Premiere Pro】4K動画の編集術。プロキシ作成で重いデータもサクサク編集しよう。
どうも。「あなたの街の映像作家」の門井はじめです。
かな〜り久しぶりの映像編集講座ですが、今回で第5回目となりました!(前回は4月だったみたいなので、ちょっとサボりすぎましたな。。。笑)
さてさて。
今回はPremire Proでの「4K動画」や「4:2:2 10bitの動画」などの、一般的な動画(HDやフルHD)よりも重いデータを編集する際に必要なテクニックをご紹介いたします。
4K動画なんかは特にスマホでも撮影可能になったので、利用している人も多いのではないでしょうか。
「編集が重すぎて上手くいかず困っている」と言う人も方は、是非ご覧になって参考にしていただけたらと思っております。
いつも通り動画の方も用意しているので、合わせて見ていただけたらより理解が深まるかなと。
ちなみに動画内で使用したPCですが、普段は動画編集で使用していないサブ機のMacbook Proを使っています。全くのノンカスタムなので、普通に4K動画を編集するには少しキツいPCですが、この方法を使えば割とスムーズに編集ができている事が分かるかと思います。
それでは、行ってみましょう〜!
普通に編集すると、普通に動作してくれない
「よし!4K動画を編集したろかい!かかってこいや!」と思って「素材を読み込んでタイムラインに配置していって、そのまま編集…」となると、普通のPCなら中々上手く稼働してくれません。。
クリエイターさんなど高スペックなPCを持っている人なら余裕で動くかもせれませんが「子供の運動会を撮影して編集したい」や「趣味で動画編集やってます」といった様な、そういった仕事をしていない方の一般的なごく普通のPCでは中々難しいのが実情なんです。
そんな時に知っておいて欲しいのが「プロキシ」と言う概念です。これはPremiere Proだけじゃなく、Final cut proなどの他の編集ソフトにもある概念で、簡単に言うと「素材の小型クローンを作成して、その小型クローンを編集する」って感じの使い方をします。
プロキシを作成しよう
では、その「プロキシを作成」していきましょう。
まずは「プロジェクトに読み込んだ素材を右クリック→プロキシ→プロキシを作成」を選択。
すると「プロキシを作成」という欄が出てくるので、任意の形式とプリセットを選択。
(今回は「H.264」と「1024×540」を選択)
次に「保存先」を自分の管理しやすい場所に選択しておきます。
すると。Media Encoder CCが開かれて、プロキシを自動で生成してくれます。(ここで結構時間がかかりますが、じっと待ちましょう。あまりに長い場合は、別の用事をして待ちましょう。笑)
Media Encoder CCでのプロキシ作成が終わると、先ほど選んだ保存先に「proxy」と書いたクローン素材が完成しているかと思います。これで「プロキシの作成」は完了です。
「プロキシの切り替え」ボタンを追加する
「プロキシの作成」が完了したら、次はそのプロキシをPremiere Proに呼び起こす必要があります。その為には「プロキシの切り替え」のボタンが必要となります。デフォルトの編集画面にはそれが配置されていないので、それを追加していきましょう。
「プロキシの切り替え」ボタンを追加する場所は、「ソース」と「プログラム」の2つ。
「ソース」は素材のプレビューを表示してくれる場所で、一般的には左側にある画面。「プログラム」は編集中のシーケンスのプレビューを表示してくれる場所で、一般的には右側になる画面です。
そのソースとプログラムの画面右下にある「+」ボタンの中に「プロキシの切り替え」ボタンは格納されています。上の画像や動画を見てもらえると分かるかと思いますが「四角が二つあって、→で繋がったアイコン」があると思うので、ドラッグ&ドロップでその「+」の横に持っていきます。
その後、スイッチをOnにしてアイコンが青色になって入れば、プロキシの呼び起こしは完了です。
これでかなりスムーズに動画を編集できるようになったかと思います。普通に編集する時には難しかったカラーグレーディング(色味調整)をしてみたり、エフェクトを加えたりする事もある程度は出来る様になるので、よりクオリティの高い動画も編集する事ができるって感じです。
さらに、シーケンスを「書き出し」する時は「プロキシの切り替え」ボタンをわざわざOffにしなくても、プロキシではなく元のデータで書き出してくれるので、ミスなく動画を完成まで持っていくことが出来ます。
まとめ
とまぁ、プロキシの活用方法はこんな感じです。
もし大量の4Kデータを編集したいなら、外付けHDDなどを準備してそこで管理していくという手段をとれば、サクサクとまではいかなくても出来ないことはないかと思います。