【動画撮影のコツ】決め手は「○ックス」
曲がりなりにも、映像制作を仕事にしていて、
たまに聞かれることは「動画撮るコツってなに?」ってやつです。
僕もまだまだ超弩級で模索中で勉強中なんですけど、やっぱり常套手段というか、テクニックみたいなものがあるんです。
そういう基礎的なテクニックって、それがなければ始まらないものもあるんです。
サッカーで言うたら、「シュートよりもパス、パスよりもトラップ。」って感じで、全ての根幹をなす技術です。トラップできないと、それ以外も上手くなれないって感じですね。
その部分を今回は話していきたいと思います。
しかも、実は”やり方”としては意外と簡単なんです。
スマホで動画を撮影してSNSにあげたりとかするのが当たり前の時代だからこそ、どうせやるなら質の高い動画を作っちゃいましょう。
遊びも本気でやっちゃおう。
フィックス撮影を心がけよ
はっきり言ってこの『フィックス』こそが動画撮影の基礎中の基礎です。
ビデオグラファーが被写体を撮影する時に、まずはこの「フィックス」で撮影できるかどうかを考えてから、不可能ならば別の撮影法を考えるってくらいの基礎的な撮影方法なんです。
フィックスってのは、日本語で言うと『固定する』って意味で。カメラ用語で言うと『じっと構えて被写体を撮影する』って意味になります。
その為に使うのが、カメラ機材の「三脚」な訳です。全ての撮影法の原点です。
意外と、このフィックスを意識して撮影してる人って少ない気がします。焦って撮影しながら、カメラをぶんぶん動かしたりしてしまってるパターンが多いと思います。SNSとかはとくに。そうなると、何を撮ってんのか分からなくなってしまうから気をつけた方がいいです。(ただし、演出としてその撮影法の方がいいという場合を除く)
コツとしては、撮影する前から「何を撮るか」を明確に決めてから撮影に当たれば冷静に対処できるはずです。
それで、三脚があればそれを使用して、もし無かったとても手振れ補正有りのカメラなら両手でしっかり固定して撮影すれば違和感のない動画撮影ができるかと。最近はスマホでも三脚が使えるように家電量販店とかアマゾンとかでは売ってるので、そういう小さい三脚を買って持ち歩くのも一つの手ですね。
三分割構図を意識しよう
次に気をつけるべき事は『構図』です。
これもかなり奥が深いので、結構最初は敬遠してしまうと思うんだけど、とりあえずこれだけでも覚えておいたらなんとかなるのが『三分割構図』です。
一眼とか、ビデオカメラとかスマホとかの設定でグリッド表示ってアシスト機能を設定することができるんだけど、そのグリッドが三分割構図の形をしています。それくらい基本の構図なんです。
カメラで「構図」って言ったら、日の丸構図とか・対角線構図・三角構図・放射構図・サンドイッチ構図とかあげればキリがないくらいあって、かなり奥が深いんですけど、慣れてない人はもうとにかく『三分割構図』さえ覚えとけばとりあえずは問題ないと思います。笑
簡単に言うと、この上の画像にある赤い線が交差する場所の付近に被写体を配置すれば、いい感じに収まりのいい画が出来上がるって事ですね。
例をあげると。
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この三つの画像は、そのまま綺麗に三分割構図にハマってるのが分かると思います。
これは写真だけど、動画も構図的には同じなので、こんな感じでその三分割ラインを意識して撮影すればいい感じの動画を撮影することができます。まずは動かない被写体から練習してみる事をオススメします。
イメージにあったBGMを探そう
これは撮影のコツってわけではないけど、
撮影をした後に、最後にその動画たちに命を吹き込むのが『編集』と言う作業です。
今やアプリで簡単に編集できたりするから、経験してる人も多いと思うけど、簡単にそのコツを説明しようと思います。
簡単に言うと、編集は「素材をつなぎ合わせて、一つの作品に仕上げる作業」で。
動画制作を料理に例えると、撮影が「材料集め」で、動画をつなぎ合わせる作業が「調理」で、BGMが「味付け」って感じでイメージして聞いてほしいです。
で、その編集の時に意識してほしいのが、「何をどう伝えたいのか?」って所です。
本来ならば撮影前からその辺も決めて撮るんですけど、遊びでそこまで意識して撮ってる人はあんまりいないと思うので、編集の時にでも「こんな感じで伝えたい」ってのを決めても遅くないかなと。
例えば「楽しそうな感じで」とか「落ち着いた感じで」って感じでもいいと思う。
で。そのイメージを決めるのが、味付けに当たるBGM選びです。
例えば「楽しそうな感じで」って場合は、BGMはポップな曲にしてもいいし「落ち着いた感じで」ってなら、クラシック調の曲でもそれっぽくなるはずです。
こんな感じで、意識せずに撮った動画でも、それくらいのイメージを添える事はBGMを適切に選べば可能です。結構簡単でしょ。笑
ちなみに、編集のアプリは無料ならiMovieとか普通にスマホアプリでもいいし、ちょっと本腰入れたければ値段はするけど、プロも使ってる「Final cut pro X」とか「Premiere pro」とかがオススメですよ。
さいごに
上記の3点「フィックス・三分割構図・イメージにあったBGMを選ぶ」を通してサッと作ったのがこの動画です。イメージとしては「落ち着いたイメージで、日本の風景を伝えてみる」って感じですね。難しい事を一切せずにそれっぽい動画を簡単に作れるんで、もう少し動画のレベルをあげたいと言う方は、是非その辺を意識してチャレンジしてくださいね。
(撮影はiPhone6で、編集はFinal cut pro X。)