【インタビュー撮影に必須】リップシンクのやり方を公開
まずはこの参考動画を見てください。
うん。。筒井康隆さん。ええ事言うてます。
なんかゆっくりこの人とお酒を飲みたい気分になります。うん。
・・・・・
いやいや、、待て待て。笑
内容が良すぎて参考どころか、
色々持っていかれてました。。笑
はい。
まぁとりあえず、動画の内容は脇に置いといて聞いてください。笑
『リップシンク』ってやつは、このインタビュー動画でも被写体の顔の角度がいくつかカチカチっと変えてるシーンがあるんですけど、それはそのテクニックの名前です。インタビュー動画の主要テクニックの一つなんですね。
今回はそれについて少し話していきたいと思います。
リップシンクってなんの為にあるの?
これはそれぞれの感覚によると思うんですけど、例えばカメラ一台だけで、被写体の話してる内容を”ただひたすら流す”のってかなり退屈じゃないですか?
内容にもよりますが、個人的には「退屈」だと思うんですよね。まぁおそらく9割以上の人は同じことを言うと思います。
そんな「退屈さ」を打開するために、数多の映像クリエイターたちは、そのインタビュー内に「インサート」を入れたり「リップシンク」ってテクニックを使って、そのマンネリを防いだりしてるんです。
こういう小さな視聴者への気遣いが非常に重要で。この筒井康隆さんの動画でも、カチカチって角度を変える事で「抑揚」のある動画に仕上げてるんですね。
撮影の際に気をつける事
その撮影の時にはいくつか気をつけるべきポイントがありまして。
それを順を追って解説していきたいと思います。
音声に気をつけよう
まずはこれです。音声。
インタビュー動画だけじゃなく、すべての動画に置いて重要なのが「音声」です。BGMを流しつつ「被写体の音声」を流すとしても、油断してはいけません。
普通にカメラに内臓されてるマイクって、カメラの周囲全般の音を拾うから不必要な音まで入ってしまうんです。。例えば車の走行音とかエアコンの音とか。
個人的には、BGMメインで被写体の音声抜きで動画撮ったりする場合も多いんですけど、これだけに慣れてしまうとインタビュー撮影とかの時に「音声の録音」がいい加減になりがち。
僕もここで失敗した事あります。
で。どうやって良質な音声を録音するのかと言うと。
「ガンマイク」や「ピンマイク」を使う方法がベストです。
これがあればピンポイントで必要な音が撮れて、被写体の音声をキレイに残すことができます。
ただ、こういうガジェットって、ピンからキリまであるから結構考えて購入した方がいいです。まぁここに10万~20万とか多額の金額使うのは中々できませんよね。予算があればいいんですけど。笑
個人的には、1万~3万くらいでもそこそこ良質な音声を撮れる機材がいくつかあるんで、インタビューだけならそういうのでも全く問題ないかなと。オススメの方法は、気になる機材があればYoutubeとかで調べてみるって方法。紹介動画とか作ってくれてるYoutuberさんとか結構多いから、それを参考にしてみてください。
カメラのホワイトバランスに気をつけよう
次はこれです。ホワイトバランス。
慣れないうちは、これが結構クセものなんです。
ホワイトバランスってのは「白色をどんな色味に設定するのか」って設定の事です。
カメラ一台とかで撮影する場合は、特にこだわりとかがなければオートとかでも問題ない場合も多いと思うんですけど、二台以上使って撮影する場合は気をつけた方がいいです。
何故って、リップシンクをうまく使って「カチカチ」っと映像を切り替えたとしても、それぞれのカメラのホワイトバランスが全然違ったら違和感ありありの作品に仕上がってしまうんです。
Final Cut Pro XとかPremiere Proなどのプロユースの編集アプリだったら、多少はカラーの編集で調整できるんですけど、それでも違和感が残ったりしてしまう場合も多いので撮影の段階で気をつけた方がいいですね。
カチンコ音を入れるべし
「カチンコ音」って何かって言いますと、よく映画とかで使われてる「3・2・1・カチン!」ってやつです。
「あれ何の為にあんねん」って小さい時から思ってたんですけど、実は音を合わせる為にあるんですよね。「カチン!」って音が目安になるんです。
まぁカチンコが絶対いるってわけじゃなくて「3・2・1・パチン!」って感じで手を叩いてもいいです。僕はそうやって代用しています。この「カチンコ音」の重要性は後ほどご紹介します。
最後は「編集」でキメよう
さて、撮影が終わり、素材がすべて集まればあとは編集だけです。実はリップシンクの編集自体はかなり簡単なんです。
二台のカメラを使って撮影したと仮定して話を進めていくとして。素材は「同じ内容で別の角度の映像が2つ」が揃ってることがわかると思います。
被写体が「どうも。カドイハジメです。」と言えば、そのコメントが入った二つの映像があるってコトですね。
その二つの素材を使ってリップシンクをするとすれば、編集の画面にある音声はこんな感じになります。
(編集はFinal Cut Pro Xでしていますが、どのソフトでも要領は同じです)
一番左端の四つの波形が撮影の時に「3・2・1・カチン!」ってやった部分です。
ここで音を合わせれば、「話してる内容」と「口の動き」が合った『リップシンク』が完成するって事。後は必要なカットだけを選び抜くだけですね。カチンコ音を撮影の際に入れておけば、めちゃくちゃ編集しやすいでしょ?(あ、音声はガンマイクなどの専用の機材を使った方を採用してください。)
さいごに
あとは、
・どんなコメントを採用するのか?
・どんなインサートを入れるのか?
・どこでリップシンクを使うのか?
って所でインタビュー動画の質が決まるって感じですね。
是非、アナタも試してみてください。
でも、その前にまずは筒井康隆さんの話を聞きましょう。笑
ではでは。